CNCで切削すると避けられないのが飛び散る大量の切削屑です。
オプションで集塵機作成キットという製品もありますが、今回はオリジナルの集塵機をつくります。
作る物と必要部材
・ノズル
・ノズル固定パーツ
・簡易サイクロン風集塵ボックス(ダンボール)
・アルミダクト(35Φ,50Φ)
・ブロアー
・アルミダクト保持用のステー(針金)
ノズルと固定パーツの制作
今回は3Dプリンタで作成します。
下準備として、集塵ノズル取り付けまわりのCNC本体部分(スピンドルまわり)の簡易モデルを作成しました。
主要な部分の長さ角度以外はなんとなく雰囲気で。。
このモデルをベースにノズル取り付けパーツと、ノズル本体をモデリングします。
3Dプリント
作成したモデルを3Dプリンタで作成します。
サイクロン風集塵ボックス
ダンボールでサイクロン風のそれっぽい形をつくります。
組み立て
できあがった部品を組み立てます。ノズルとりつけパーツとCNC本体は両面テープで固定します。
効果検証
今回集塵機のテスト用に切削したのは3mmの半透明アクリル板となります。切削屑が帯電してCNC本体や部材にまとわりつくので切削後の掃除がとても面倒な部材です。
集塵機をつかうと未使用にくらべ、体感1/4くらいのゴミ残りになりました。
さらに、ノズル外の飛び散りを効率よく回収するため、エンドミルを囲むようにセロテープで囲いをつくりました。
この場合より効果が高く、ほとんど切削屑が残らない良好な結果でした!
エンドミルを取り替えるときにテープをはずす手間が増えますが。。
試作としてはかなり良好な結果を得られたので、今回の結果をフィードバックした改良版も後々作ってみようとおもいます。
集塵パーツの3Dモデル(stlデータ)を公開します。下のリンクからダウンロードできます。
(ご自由に利用、改変頂いてかまいませんが、自己責任でご利用ください)
ORIGINALMIND Kit Mill SR420
https://www.originalmind.co.jp/